ホーローのお風呂の特徴とは?浴槽の素材として選ぶメリット・デメリットを解説

お風呂

 

浴槽に採用する素材にはさまざまな種類があり、その中のひとつが「ホーロー」です。浴槽を選ぶ機会は、多くの人にとって一生のうち数回しかありません。後悔なくお風呂をつくるために、ホーローのお風呂について詳しく知っておきたい方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、ホーローのお風呂の特徴やメリット・デメリットを解説します。ホーローの浴槽に交換する際の費用相場についても、その他の素材と比較しながら見てみましょう。

 

ホーローのお風呂を選ぶ5つのメリット

お風呂

 

お風呂の浴槽に使われる素材は、ホーローの他にもFRPや人工大理石などさまざまです。それぞれに異なる特徴や魅力がありますが、その中でホーローのお風呂を選ぶメリットとは何なのでしょうか。ホーローならではのメリットは、主に以下の5つです。

 

<ホーローのお風呂を選ぶ5つのメリット>

  1. なめらかで肌触りがよい
  2. 熱伝導率が高く温まりやすい
  3. 汚れが付きにくくお手入れがしやすい
  4. カビが発生しにくい
  5. 耐久性が高く長持ちしやすい

 

上記5つのメリットを順番に分かりやすく解説します。

 

①なめらかで肌触りがよい

ホーローのお風呂は見た目が美しいことに加え、なめらかで肌触りがよいことがメリットです。ホーローはガラス質でつくられているため、表面がつるりとしており、よりリラックスしながら入浴できます。より安価なステンレスやFRPなどの素材とは質感が大きく異なるため、ホーローのお風呂に強くこだわる人もいるほどです。

 

②熱伝導率が高く温まりやすい

ホーローは鋳鉄でつくられており、熱伝導率が高いことが特徴的です。お湯の温度が浴槽全体に広がるため、体が温まりやすく、真冬の入浴も快適といえます。浴槽をまたぐときのヒヤっとした感覚が苦手という方は、熱伝導率が高いホーローのお風呂を選ぶと、入浴の時間をより楽しみやすくなるでしょう。

 

③汚れが付きにくくお手入れがしやすい

ホーローは表面がガラス質で覆われているため、汚れが付きにくく、お手入れも簡単です。窓ガラスをイメージすると分かりやすいですが、拭き掃除をするだけで元通りの美しさを取り戻せます。寿命を迎えるまでは汚れの染み込みも防ぎやすいため、浴槽が変色しにくく、清潔感のある見た目を維持しやすいこともメリットです。

 

④カビが発生しにくい

ホーローのお風呂はカビが発生しにくいため、浴室内や床下へのカビの増殖を防いだり、アレルギー対策をしたりするためにも効果的です。カビは、浴槽に付いた細かい傷に、皮脂やせっけんのカスが溜まって繁殖します。ホーローのお風呂であれば傷が付きにくいので、カビの発生を抑制できるのです。

 

⑤耐久性が高く長持ちしやすい

ホーローは素材そのものが頑丈であり、なおかつ細かな傷が付きにくいことが特徴です。耐久性が高く、長年にわたって、ホーローの魅力である見た目の美しさ、肌触りのよさを維持できます。お手入れをする際に力を入れても傷付きにくいため、気を使いながらお掃除をする必要もありません。

 

ホーローのお風呂にする前に知っておくべき4つのデメリット

DEMERIT

 

ホーローのお風呂には、多くのメリットがあります。しかし、ホーローならではの欠点として、以下4つのデメリットがある点は覚えておかなければなりません。

 

<ホーローのお風呂にする前に知っておくべき4つのデメリット>

  1. その他の素材と比較して価格が高い
  2. 寿命を迎えると肌触りが悪くなる
  3. 素材が重いため2階以上の浴室には向かない
  4. 特殊な素材のため工事・修理ができる会社が少ない

 

上記4つの欠点について、詳しく解説します。

 

①その他の素材と比較して価格が高い

詳しくは後述しますが、ホーローのお風呂は、その他の素材と比較して価格が高価です。高級感があって耐久性も高いぶん、どうしても導入時のコストが高くなってしまいます。見た目のよさや機能性よりも、コストパフォーマンスのよさを重視する場合は、FRPやポリエチレンを使った人工大理石などの浴槽を選びましょう。

 

②寿命を迎えると肌触りが悪くなる

ホーローのお風呂は耐久性が高いものの、使いはじめてから20年~30年で寿命を迎えます。寿命を迎えた後は、ホーローの表面に使われているガラス質が剥がれ、持ち味であるなめらかさが失われます。結果として表面がザラザラになり、汚れが付着しやすくなることもホーローが抱えるデメリットのひとつです。

 

③素材が重いため2階以上の浴室には向かない

ホーローは鋳鉄からつくられており、本体だけで100kgを超えることも多い重い材質です。FRPなどの素材と比較すると、2倍以上の重さになる場合もあり、重量制限に対応できない可能性があります。木造住宅の場合、2階以上に浴室が設けられている場合、安全上の理由で設置できないケースが多いです。

 

④特殊な素材のため工事・修理ができる会社が少ない

ホーローはどちらかといえば特殊な素材であり、製造・販売している会社もほとんどありません。そのため、工事や修理に対応できるリフォーム会社も少なく、維持・管理が難しいこともデメリットです。ホーローのお風呂に改修したい場合は、ホーローを使った浴室リフォームの実績が豊富なリフォーム会社に依頼しましょう。

 

ホーローのお風呂とその他の材質の費用相場を比較

シャワー

 

ホーローのお風呂には、メリットもあればデメリットもあります。お風呂の浴槽として使われる素材は、ホーローの他にも多くありますが、費用相場はどのように異なるのでしょうか。素材別に見た浴槽の本体価格は、目安として次のとおりです。

 

【素材別に見た浴槽の本体価格】

素材 本体価格の目安
ステンレス 5万円~25万円
FRP 5万円~35万円
人工大理石(ポリエステル) 5万円~40万円
ホーロー 15万円~75万円
人工大理石(アクリル) 30万円~120万円
40万円~150万円

 

上記の本体価格に工事費を加えた金額が、お風呂のリフォームにかかる費用相場です。工事費は、浴槽の設置方法により異なります。

 

【工事費の目安】

設置方法 工事費の目安
据え置き型 5万円前後
埋め込み型 10万円~15万円

 

ホーローのお風呂に交換する場合、リフォーム費用の総額は20万円~90万円前後と考えるとよいでしょう。ただし、ホーローのお風呂にもさまざまなグレードがあります。シャワーや水栓が付くハイクラスの浴槽を選んだ場合は、目安を上回る費用がかかる可能性があるため、リフォーム会社と話し合いながら予算内での工事を希望しましょう。

 

まとめ

ホーローのお風呂はなめらかで肌触りがよく、温まりやすいことに加えて耐久性が高く、カビの発生も抑えやすいことなどがメリットです。ただし、その他の素材と比較すると本体価格が高いことや、寿命を迎えた後は質感が大幅に低下する可能性があることはデメリットといえます。

アーバンリフォームでは、ホーローのお風呂へのリフォームを承っております。ホーローの魅力や欠点などについては、ご相談・お見積もりの際にさらに詳しくご紹介いたしますので、浴室のリフォームを検討されている場合はぜひお問い合わせください。

 

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