地震が来たときに家の中で一番安全な場所はどこ? 安全対策もあわせてご紹介

地震 家の模型

 

地震の恐ろしさのひとつが「いつ襲ってくるかわからない」ことです。2024年元日に発生した能登半島地震は記憶に新しいところですが、地震はタイミングを選びません。在宅中に突然地震が発生したとき、自分自身や家族の命を守れるように、家の中で安全な場所を把握しておきましょう。

今回は地震が来たときに逃げ込むべき安全な場所や、反対に危険度が高い場所について解説します。また、家の中の安全性を高めるための対策も5つご紹介します。

 

地震が来たときに家の中で安全な場所

家

 

急な地震に襲われたとき、家の中で安全な場所は次の5つです。強い揺れに襲われている最中は、できるだけ部屋の移動を避け、座布団やクッションなどで頭を守りながらやり過ごしましょう。緊急地震速報が鳴った場合など、揺れまでに一定の猶予がある場合は、以下の場所に逃げてください。

 

<地震が来たときに家の中で安全な場所>

  • 玄関…強固に造られていて屋外にも逃げやすいため
  • トイレ…柱や壁に囲まれていて頑丈なため
  • お風呂…ユニットバス自体に耐震性があるため
  • その他…近くに窓や落下物がない部屋
  • 2階建ての場合…耐震性が高い住宅の場合は1階が安全

 

玄関…強固に造られていて屋外にも逃げやすいため

玄関は柱が多く使われているため、家の中でもとくに強度が高い場所です。また、万が一火災が発生したとしても、すぐに屋外へ逃げられます。リビングなどと比較して使われているガラスが少ないほか、すぐ近くに履きなれている靴もあるので、安全を確保しやすいことも玄関に避難するメリットです。

 

トイレ…柱や壁に囲まれていて頑丈なため

トイレも玄関と同じように柱と壁に囲まれていて、落下物が頭を直撃するリスクも少ないため、安全な場所です。ただし、出入口が1か所に限られる点には注意しなければなりません。地震の影響でドアが歪んでしまった場合、閉じ込められてトイレから出られなくなる恐れがあります。

 

お風呂…ユニットバス自体に耐震性があるため

お風呂がユニットバスの場合は、ユニットバス自体に耐震性があるため、家の中で安全な場所のひとつに加えられます。トイレと同じように、閉じ込められないように注意する必要こそありますが、ユニットバスのフレームは強固であり、リビングと比較して窓も少ないため安全です。

 

その他…近くに窓や落下物がない部屋

玄関やトイレ、お風呂まで逃げる余裕がない場合は、窓や落下物ができるだけ少ない部屋に移動しましょう。窓や落下物がある場合は、ダイニングテーブルのように潜って身を守れる家具の下で安全を確保してください。

 

2階建ての場合…耐震性が高い住宅の場合は1階が安全

2階建てや3階建ての戸建てにお住まいの場合は、建物の耐震性によって安全な場所が異なります。

 

【2階建てで安全な場所】

耐震性が高い住宅の場合 1階にいるほうが安全
耐震性に問題がある住宅の場合 2階にいるほうが安全

 

一般的には1階よりも2階のほうが揺れは強くなるため、できるだけ恐怖心を和らげるためにも1階にいるほうがおすすめです。1階にいれば、いざという時にすぐに外へ出ることもできます。ただし、揺れている最中に階段を使って階を移動することは避けましょう。

 

地震が来たときに家の中で安全ではない場所

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地震が来たときに家の中で安全な場所をご紹介しましたが、反対に家の中で危険な場所はどこなのか気になる方も多いでしょう。以下の場所はとくに危険なので、揺れている最中はなるべく近付かないように注意する必要があります。

 

<地震が来たときに家の中で安全ではない場所>

  • 不安定な家具や家電が近くにある部屋
  • 窓ガラスや建具など割れ物が近くにある部屋
  • 閉じ込められる可能性のある部屋

 

不安定な家具や家電が近くにある部屋

地震の揺れで転倒する可能性がある家具や家電が置いてある部屋からは、速やかに移動してください。大きくて重い物の下敷きになる恐れがあるほか、割れたガラスや食器などでケガをする可能性もあります。どうしてもそういった部屋から移動できない場合は、窓ガラスや大型の家電からできるだけ離れて、身の回りの物で頭を守りましょう。

 

窓ガラスや建具など割れ物が近くにある部屋

窓ガラスや建具などの割れ物が多い部屋も危険です。揺れている途中に割れたガラスでケガをする可能性があるほか、揺れが収まってからもガラス片を踏むなどしてケガをするかもしれません。移動する余裕がある場合は、可能な限りガラスや建具が少ない部屋へ移るのが鉄則です。

 

閉じ込められる可能性のある部屋

出入口が1か所しかない部屋にいると、ドアが歪んだり、建物が崩れたりした場合、閉じ込められる恐れがあります。できるだけ複数の逃げ場がある部屋や、玄関から近い部屋で過ごしましょう。

 

地震が来たときに家の中の安全性を高めるための対策

寝室

 

家の中で一番安全な場所に対策を施して、さらに安全性を高めると、より安心して過ごせるようになります。これからご紹介する5つの対策を取り入れて、しっかりと地震に備えましょう。

 

<地震が来たときに家の中の安全性を高めるための対策>

  • 窓ガラスには飛散防止フィルムを貼る
  • 出入口付近にはできるだけ物を置かない
  • 転倒する可能性のある家具や家電は固定する
  • 寝室には家具を設置しない
  • 定期的に耐震診断を依頼する

 

窓ガラスには飛散防止フィルムを貼る

窓ガラスに飛散防止フィルムを貼っておくと、地震でガラスが割れたとしても室内に広がりにくくなります。「UVカット機能」や「断熱機能」などが備わった飛散防止フィルムも販売されているため、非常時以外にも役立ちます。

 

出入口付近にはできるだけ物を置かない

出入口は避難経路になるため、できるだけ物を置かないようにしましょう。地震の揺れで物が倒れると、出入口が塞がれてスムーズに脱出できなくなる恐れがあります。ケガのリスクを避けるためにも、出入口は日ごろから整理整頓しておきましょう。

 

転倒する可能性のある家具や家電は固定する

食器棚や本棚など、転倒する可能性のある家具や家電は固定しましょう。転倒防止粘着マットや、家具転倒防止伸縮棒などの対策グッズを使えば、簡単に転倒を予防できます。

 

寝室には家具を設置しない

睡眠時間を8時間と仮定した場合、1日のうち3分の1は寝室で過ごすことになります。つまり、自宅で被災する可能性がとくに高い場所が寝室です。睡眠中は無防備になりやすく、負傷するリスクも高いため、寝室にはできるだけ転倒する可能性のある家具・家電を設置しないようにしましょう。

 

定期的に耐震診断を依頼する

リフォーム会社などに耐震診断を依頼すると、現在の住宅の耐震性能がわかります。新築当時は十分な耐震性能を備えていても、過去の地震や台風などのダメージが蓄積され、建物の強度は少しずつ劣化します。強い地震に耐えられる状態か専門家に判断してもらい、問題がある場合は耐震補強工事を依頼して耐震性能を強化しましょう。

 

まとめ

家の中で安全な場所は「玄関」「トイレ」「お風呂」などです。反対に閉じ込められる恐れのある部屋や、不安定な状態で置かれている家具や家電には、できる限り近付くべきではありません。安全性を高める方法としては、窓ガラスに飛散防止フィルムを貼る、耐震診断を依頼するといったことが挙げられます。

東京都町田市や神奈川県で耐震診断を希望される方は、アーバンリフォームにご相談ください。当社は国土交通省住宅局監修の「木造住宅の耐震精密診断と補強方法」に準拠した耐震診断・耐震補強工事を行っています。根本的な地震対策を行いたい方は、ぜひ当社にお問い合わせください。

 

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