洗面台の理想的な高さとは? 合わない場合のデメリットや改善方法をご紹介

洗面台

 

ご家族と一緒に暮らしている方が抱えやすい問題が「洗面台の高さ」です。理想的な高さは身長により異なるため、夫婦に身長差がある場合や、小さなお子さまと一緒に暮らしている場合などは、家族によって「洗面台の高さが合わない」と感じることがあります。

それでは、身長別に見た洗面台の理想的な高さは何cmなのでしょうか。今回は面台の高さが合わないまま使い続けるデメリットや、洗面台の高さが合わないときの対処法、リフォームで高さを調整する場合の注意点もご紹介します。

 

洗面台の理想的な高さは「身長÷2+5」で計算する

洗面台

 

洗面台の理想的な高さの計算方法は次のとおりです。

 

<洗面台の理想的な高さの計算方法>

  • 身長÷2+5=理想的な高さ
  • 計算例:160cm÷2+5=85cm

 

計算例のとおり、身長160cmの人が洗面台を使う場合、洗面台の理想的な高さは85cmとなります。

身長150cmの場合は80cm、身長170cmの場合は90cmが理想的な高さです。仮に夫婦の身長差が20cmある場合、どちらかに理想的な高さを採用すると、もう1人は洗面台の高さが10cmも合わなくなる計算です。

 

洗面台の高さが合わないまま使い続けるデメリット

高さが合わないまま洗面台を使い続けると、以下のようなデメリットが生じます。

 

<洗面台の高さが合わないまま使い続けるデメリット>

  • 洗面台が高すぎると使い勝手が悪くなる
  • 洗面台が低すぎると腰痛の原因になる

 

洗面台が高すぎると使い勝手が悪くなる

洗面台が高すぎると、顔を洗うときなどに水が腕をつたって垂れてしまいやすく、使い勝手が悪いです。洗面台や床、洋服などが濡れてしまう場合もあり、掃除や洗濯の手間が増える可能性もあります。洗面台が高いと、必然的に収納の位置も高くなるため、収納に手が届きにくくもなるでしょう。

 

洗面台が低すぎると腰痛の原因になる

洗面台が低すぎると、洗面台の高さに合わせてかがまなければならず、腰痛の原因になりがちです。椎間板ヘルニアなど慢性的な持病がある場合は、症状を悪化させる可能性もあります。とくに古い洗面台は、昔の日本人の平均身長に高さを合わせているため、現代人の体型に対応できていません。

 

洗面台の高さが合わない場合の対処法

子どもが手洗いする様子

 

洗面台の高さが合わない場合、根本的な解決策は洗面台の全面的なリフォームですが、そのほかにも対処法があります。以下にご紹介するので、どの方法がご自身やご家族にとって最適か検討しましょう。

 

<洗面台の高さが合わない場合の対処法>

  • 踏み台を使って調節する
  • 水栓を交換して高さを合わせる
  • 洗面台を交換する

 

踏み台を使って調節する

洗面台が高すぎる場合は、踏み台を利用して高さを調節できます。折りたたみ式の踏み台も販売されているため、洗面所のスペースが限られていても問題ないでしょう。ただし、足元がすべって落下・転倒するリスクがあるため、使用するときは十分な注意を払う必要があります。

 

水栓を交換して高さを合わせる

洗面台の全面交換をしなくても、水栓を交換するだけで高さが調節できる場合もあります。水が出る場所を身長に合わせれば、洗面台そのものの高さが合っていなくても、使い勝手を改善させることが可能です。ただし、既存の水栓と同じタイプの水栓を選ぶ必要があり、リフォームの自由度は限られます。

 

洗面台を交換する

洗面台を丸ごと交換するリフォームなら、高さに関する問題を根本的に解決できます。洗面台の交換に合わせて水栓の高さを変えたり、収納を増やしたりすることも可能です。自由度の高いリフォームを望む場合は、洗面台の交換を検討してみましょう。

 

事例1

事例2

アーバンリフォーム

 

こちらはアーバンリフォームのリフォーム例です。洗面台の高さは多少の底上げにとどめていますが、水栓を上部に設置することにより、身長差のある家族でも、全員が使いやすい洗面台に改善しています。また、2段の引き出し式に変更することにより、収納力もアップしました。

 

洗面台の高さをリフォームで調節するときの注意点

洗面台

 

洗面台の高さをリフォームで調節する場合、以下の4点に注意しましょう。

 

<洗面台の高さをリフォームで調節するときの注意点>

  • 身長に合った高さの洗面台を選ぶ
  • 家族に身長差がある場合は身長が高い人に洗面台の高さを合わせる
  • 車いすを利用している人がいる場合はユニバーサルデザインの洗面台を選ぶ
  • 洗濯機などとのバランスが取れた洗面台を選ぶ

 

身長に合った高さの洗面台を選ぶ

まずは身長を測り、それに合った高さの洗面台を選びましょう。理想的な高さの計算方法は「身長÷2+5」です。夫婦の身長差が大きい場合や、小さなお子さまと同居している場合の高さの選び方については、このあと詳しく解説します。

 

家族に身長差がある場合は身長が高い人に洗面台の高さを合わせる

家族間で身長差がある場合は、身長が高い人に合わせて洗面台の高さを決めましょう。洗面台が自分にとって高ければ、踏み台などを使って最適な高さに調整することができます。しかし、洗面台が自分にとって低ければ、身をかがめて高さを合わせることしかできません。また、お子さまの場合は身長が伸びていくため、今は洗面台が高くても、徐々に高さが合ってくるでしょう。

 

車いすを利用している人がいる場合はユニバーサルデザインの洗面台を選ぶ

車いすを利用している家族がいる場合は、身体が不自由な人が使いやすいように設計されたユニバーサルデザインの洗面台を選びましょう。ユニバーサルデザインの洗面台は、車いすがぶつからないように作られているほか、車いすを使わない人も利用しやすいように配慮されています。

介護が必要な家族がいる場合は、介護者が付き添えるスペースが確保できるように、洗面台のリフォームを考えましょう。また、介護の目安がわかるようになっている洗面台もあるので、選ぶときの参考にしてください。

 

洗濯機などとのバランスが取れた洗面台を選ぶ

洗面台を、洗濯機や家具などと並べて配置したい場合や、窓が近くにある場所に配置したい場合は、大きさや幅などのバランスを考慮しましょう。洗面台の幅を変更すると、洗濯機や家具と並べられなくなったり、逆に隙間ができたりしてしまう可能性があります。また、洗面台が大きくなることで窓が隠れてしまい、採光が取れなくなってしまうこともあります。

 

事例3

事例4

アーバンリフォーム

 

こちらはアーバンリフォームのリフォーム例です。洗面台の大きさを微調整することにより、洗面台と洗濯機がぴったりと密着し、デッドスペースを減らすことができました。

 

まとめ

洗面台の理想的な高さは「身長÷2+5」です。洗面台の高さが合わないまま使い続けると、使い勝手が悪くなったり、腰を痛めたりする原因になります。踏み台や水栓の調整などで問題を解消しにくい場合は、洗面台のリフォームをおすすめします。

アーバンリフォームでは、この記事でご紹介したリフォーム以外にも、ご家族のライフスタイルに合わせて多様なリフォームが可能です。ご希望の機能を備えた洗面台への交換や、ご予算の範囲内でできるリフォームのご提案もできるため、まずはお気軽にご相談ください。

 

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