タイル貼りの在来浴室のご家庭で、「せっかく浴槽をリフォームするなら、手足が伸ばせるサイズにしたい」「家族構成が変わったので、入りやすいサイズの浴槽したい」など、浴槽のサイズ変更を検討している方も多いのではないでしょうか。しかし、浴槽のサイズ表記は独特で、浴室に適した浴槽のサイズを見つけるのは難しいものです。
そこで、この記事では、浴槽のサイズと測り方の基本を解説し、さらにご家庭や理想の入浴スタイルに適した浴槽のサイズをご紹介します。浴槽のサイズを決める前に確認すべき注意点にも触れているので、浴室のリフォームを検討されている場合はぜひご覧ください。
浴槽単体のサイズは主に9種類
浴槽の測り方として最初の基準となるのが、浴槽単体のサイズです。浴槽単体のサイズは「〇〇サイズ」と表記され、〇〇の部分には横幅の広さが入ります。一般的な家庭で使われることが多い9つの種類を、外寸と併せて見ていきましょう。
【浴槽単体のサイズ】
サイズ名 | 外寸(横×奥行×高さ) |
---|---|
800サイズ | 800×700×645~660mm |
900サイズ | 900×700×630~660mm |
1000サイズ | 1000×700~720×600~660mm |
1100サイズ | 1100×685~1035×550~660mm |
1200サイズ | 1200×685~750×550~650mm |
1300サイズ | 1300×800×620mm |
1400サイズ | 1400×750~1025×550~620mm |
1500サイズ | 1500×750~1025×550~620mm |
1600サイズ | 1600×1220~2020×680~720mm |
上記のサイズは外寸のため、実際に浴槽内に入ってみると、サイズよりも狭く感じる可能性があります。横幅は統一されていますが、奥行と高さはメーカーや商品により異なる場合が多いため注意しましょう。
浴槽のサイズの選び方
先ほどご紹介したとおり、浴槽のサイズは細かく分かれています。それでは、ご自宅にとって理想的な浴槽のサイズはどれなのでしょうか。浴槽のサイズを選ぶポイントは、以下のとおりです。
<浴槽のサイズの選び方>
- 浴槽そのものの大きさから選ぶ
- 手足を伸ばしたい場合は1500サイズ以上がおすすめ
- 複数人で入浴する場合は1600サイズがおすすめ
- 掃除のしやすさを優先する場合は1300サイズ以下がおすすめ
- 洗い場の広さを優先して選ぶ
浴槽の選び方について、さらに詳しくご紹介します。
浴槽そのものの大きさから選ぶ
浴室の広さを、リフォームにより変えることは困難です。そのため、浴槽のサイズを選ぶときは、浴槽そのものの大きさを基準にするか、それとも洗い場の広さを優先するかのどちらかです。浴槽のサイズにこだわりたい場合は、以下の目安で浴槽のサイズを決めましょう。
<浴槽そのものの大きさを基準にした場合における浴槽のサイズの選び方>
- 手足を伸ばしたい場合は1500サイズ以上がおすすめ
- 複数人で入浴する場合は1600サイズがおすすめ
- 掃除のしやすさを優先する場合は1300サイズ以下がおすすめ
それぞれを具体的に解説します。
手足を伸ばしたい場合は1500サイズ以上がおすすめ
浴槽の中で、手足を伸ばしてくつろげるサイズの浴槽を希望する場合は、1500サイズ以上の浴槽がおすすめです。ただし、浴槽の中に段差が作られている場合や、身長が高い方の場合は、1500サイズでは物足りないかもしれません。余裕を持たせたい場合は、1600サイズを選びましょう。
複数人で入浴する場合は1600サイズがおすすめ
子どもと一緒に入浴できる広さを確保したい場合は、1600サイズ以上の浴槽がおすすめです。また、入浴時に介護が必要な家族と同居している場合は、洗い場の広さを優先しましょう。「1618」あるいは「1818」以上のサイズなら、1人が浴槽、もう1人が洗い場にいても余裕を持ちやすくなります。
掃除のしやすさを優先する場合は1300サイズ以下がおすすめ
掃除のしやすさを優先する場合は、1200サイズ~1300サイズ以下の浴槽がおすすめです。浴槽がコンパクトなぶん、掃除にかかる時間や負担を軽減させられます。ただし、大人は膝を曲げなければ入浴できない浴槽のサイズとなるため、入浴時の快適さとのバランスを見ながらサイズを決めましょう。
洗い場の広さを優先して選ぶ
洗い場の広さを優先したい場合は、ワイドタイプの浴槽は避けて、一般的なサイズの浴槽を選ぶのがおすすめです。シャワーだけで済ませる機会が多い人や、入浴時に家族を介護する人などは、浴槽のサイズを抑え、洗い場の広さを確保したほうが利便性は高まります。
浴槽のサイズを選ぶ際の注意点
浴槽のサイズを選ぶ際は、以下の3点に注意しましょう。
<浴槽のサイズを選ぶ際の注意点>
- 将来のライフプランを考慮してサイズを決める
- 浴槽が搬入経路を通過できるか確認する
- 在来工法からユニットバスに交換する場合は浴室が若干狭くなる
それぞれ簡潔に解説します。
将来のライフプランを考慮してサイズを決める
浴槽は1度交換すると、10年~20年は使い続けます。現在のことだけでなく、出産する予定があるか、介護が必要な家族が出る可能性があるかなど、将来のライフプランも考慮してサイズを決めましょう。
浴槽が搬入経路を通過できるか確認する
浴室内に設置できるサイズの浴槽でも、サイズによっては玄関ドアや廊下を通過できない場合があります。物理的な問題で浴室まで浴槽を運べない可能性があるため、搬入経路の広さが足りているかを事前に確認しましょう。
在来工法からユニットバスに交換する場合は浴室が若干狭くなる
↓
在来工法の浴槽には、ユニットバスのようなサイズの規格がないため、ユニットバスに交換すると浴室が若干狭くなる可能性が高いです。また公団などのバランス釜から外釜にすることにより、浴槽を広くする工事もあります。
まとめ
ユニットバスの場合、浴槽のサイズは主に9種類です。浴室のサイズを測るときは、浴室全体の短辺×長辺を計算します。この記事では、浴槽の使い方ごとにおすすめのサイズも解説しているので、ご家族に適したサイズの浴室を見つけてみてください。
アーバンリフォームでは、ユニットバスからユニットバスへの交換はもちろん、在来工法から在来工法へのリフォームも承ります。ご家族の方々がより使いやすく、より快適な浴室へリフォームいたします。浴槽のサイズ交換など、浴室リフォームをお考えの際はぜひご相談ください。