キッチンのリフォームをする際、多くの人が時間をかけて悩むのが色選びです。キッチンの雰囲気は、色合い次第で大きく変わります。ホワイト系などのオーソドックスな色から、パステルカラーのように個性的な色まで選択肢が多く、どの色にするか簡単には決められないかもしれません。
そこで今回は、キッチンの色選びで失敗しないための基本的なコツを6つご紹介します。また、キッチンに採用されることの多い、色ごとに見た特徴や配色のポイントも解説しますので、参考にしてみてください。この記事を読めば、ご自宅にもっとも適したキッチンの色がわかりますよ。
キッチンの色選びで失敗しないための6つのコツ
キッチンのリフォームは、頻繁に行うものではありません。色選びに失敗すると、数十年にわたってキッチンへの不満を抱えたまま過ごすことになります。色選びで失敗しないための基本的なコツは、以下の6つです。
- 部屋全体の色調に合わせる
- 部屋の雰囲気にマッチする質感か確認する
- 照明や日当たりによる色の変わり方も考慮する
- 可能であればメーカーのショールームに行く
- 持っているキッチン家電や家具の色合いも考慮する
- 迷ったときは風水も参考にする
それぞれのポイントをわかりやすく解説します。
①部屋全体の色調に合わせる
キッチンとつながりのある部屋も含めて、全体の色調に合った色をキッチンに取り入れることが大切です。たとえば、リビングやダイニングの壁が白、床が木目の場合は、キッチンにも白や木目調を取り入れると統一感が生まれます。4色以上の色が混ざると、落ち着きのない空間に仕上がりやすいため、注意しましょう。
②部屋の雰囲気にマッチする質感か確認する
色だけを見るのではなく、素材の質感が部屋の雰囲気にマッチするか確認してください。同じホワイト系の色だとしても、光沢感のある白もあれば、ツヤを抑えた仕上がりの白もあります。仮に周囲がマットな雰囲気の場合、キッチンに光沢のある色を選ぶと浮いてしまい、統一感が生まれません。
③照明や日当たりによる色の変わり方も考慮する
暗いところで見た色の印象と明るいところで色の見た印象は、大きく異なる場合があります。キッチンの明るさ別に見た、おすすめの色と質感は以下のとおりです。
【キッチンの明るさ別に見たおすすめの色・質感】
キッチンの明るさ | おすすめの色・質感 |
---|---|
日当たりがよく明るい | 濃い色、暗めの色でマットな質感 |
日が差しにくく暗い | 薄い色、明るめの色でツヤのある質感 |
キッチンが暗い場合、濃い色を選ぶと全体が重くなりやすいです。反対に、キッチンが明るい場合に鮮やかな色を選ぶと、光が反射してキッチンを使いにくくなるかもしれません。照明は後から強さを調整できますが、日差しはコントロールできないため、日中の明るさを基準に色を選びましょう。
④可能であればメーカーのショールームに行く
カタログなどに印刷された色と、実際のシステムキッチンなどに使われている色とでは、印象が異なる可能性があります。「思っていたよりも明るい色だった」といった問題は多くの家庭で起きているため、可能であればショールームを見学して、実際の色を確認しておきましょう。
⑤持っているキッチン家電や家具の色合いも考慮する
電子レンジなどのキッチン家電や、リビング・ダイニングに設置する家具の色もさまざまです。壁や床の色とキッチンの色を合わせたものの、家具・家電の色に馴染まず、しっくりこないケースも多く見られます。持っている家具・家電の色合いも意識しながら、キッチンの色を決めましょう。
⑥迷ったときは風水も参考にする
色選びに迷ったときは、思い切って風水を参考にするのもおすすめです。風水学上では、キッチンの方角に応じてラッキーカラーが変わるとされています。仮にキッチンの向きが北側の場合、白やベージュ系の色を取り入れると運気が上がり、反対に黒やグレーは運気を下げると言われています。
キッチンで人気の色ごとに見た配色のポイント
キッチンでよく使われる色は、全部で7種類です。それぞれの系統色とマッチさせるための、配色のポイントをご紹介します。
<キッチンで人気の色ごとに見た配色のポイント>
- ホワイト系…木目調のテーブルとの相性がよい
- グレー系…モノトーンでまとめると上品な雰囲気を出せる
- ブラック系…ワンポイントに使うと周囲が引き立つ
- ブルー系…ホワイトと合わせるとさわやかに仕上がる
- レッド系…和室との相性もよい
- パステル系…色合いにより最適なカラーコーディネートが異なる
- ブラウン系・木目…木製の家具が多い場合は統一感が出る
目指す雰囲気や現在の間取り、持っている家具・家電の雰囲気に合った色を選びましょう。
ホワイト系…木目調のテーブルとの相性がよい
ホワイト系の色は清潔感があって飽きにくく、家具・家電との相性もよいため人気です。木目調のテーブルやフローリングの床にはとくにマッチしやすく、キッチンを広く見せる効果にも期待できます。
グレー系…モノトーンでまとめると上品な雰囲気を出せる
グレー系はインテリアの邪魔をせず、どんなキッチンにもマッチすることが特徴です。グレーを基調にしながら、黒を取り入れるなどしてモノトーンでまとめると、上品な雰囲気が出ます。木目調や無垢材と組み合わせると、北欧風のインテリアに仕上がります。
ブラック系…ワンポイントに使うと周囲が引き立つ
ブラック系はキッチンが引き締まりやすく、周囲の色が引き立ちます。ただし、ブラックのように濃い色を多用すると圧迫感が出やすいため、ワンポイントとして取り入れるのがおすすめです。
ブルー系…ホワイトと合わせるとさわやかに仕上がる
さわやかな地中海風のキッチンに仕上げたい場合は、ブルー系がおすすめです。とくに光沢のあるホワイト系カラーとの相性がよく、タイルなどの素材ともマッチします。
レッド系…和室との相性もよい
レッド系は派手な色に見えますが、意外にも和室との相性がよい色合いです。華やかな雰囲気を演出したい場合や、個性的なキッチンをつくりたい場合も、レッド系を選ぶとよいでしょう。
パステル系…色合いにより最適なカラーコーディネートが異なる
パステル系の場合、色合いにより周囲の部屋との相性が変わります。ピンク系の場合は、白を基調とした洋室にマッチしやすいです。グリーン系の場合は、畳などがある和室によく馴染みます。
ブラウン系・木目…木製の家具が多い場合は統一感が出る
木製の家具を多く配置している場合、木目調を選ぶと室内に統一感が出ます。木の温もりを感じやすいため、キッチンやリビングを落ち着きのある場所にしたい場合にもぴったりです。
まとめ
キッチンをリフォームする機会は、数十年に1度です。色選びがキッチンの印象を大きく左右するため、色選びで失敗しないように、色選びのコツや配色のポイントを確認しておきましょう。
キッチンの色選びにお悩みの場合は、アーバンリフォームにご相談ください。経験豊富なスタッフがご自宅の内装や雰囲気を確認し、統一感があってオシャレに仕上がるカラーコーディネートをご提案いたします。